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TEC、中国からFEED関連のソフト部分を受注
南京揚子石油化工向けエチレン能力増強設備で



 東洋エンジニアリング(TEC)は、中国石油化工(集団)公司の傘下である中国石化国際事業公司(SINOPECINTL)との間で商談を進めていた南京揚子石油化工公司向けエチレン能力増強設備で両社が合意に達し、正式契約に調印した。同プロジェクトはTECが1978年に受注・建設した年産30万トンエチレンプラントを対象にしたもので、93年に年産30万トンから40万トンに能力を増強、今回さらに能力を40万トンから65万トンに増強する。TECの役務範囲は能力増強に関わる基本設計のFEEDに関するソフト部分で、受注金額は5億円。プラントの能力増強は2002年春頃に完成する予定となっている。
 TECは1972年の日中国交正常化後に第1号の北京燕山石油化工公司向けエチレンプラント(30万t/y)を受注、さらに北京燕山(92年に30万t/yから45万t/yに増強、99年には45万t/yから66万t/yに増強)、上海金山(78年30万t/y、96年40万t/yに増強)、山東斎魯(78年30万t/y、96年45万t/yに増強)、盤錦(87年13万t/y)、撫順(88年12万t/y)、天津(91年14万t/y)を建設するなどエチレン分野では数多くの実績を持っている。中国の石油化学製品はエチレン誘導品で依然、年間200万トン超の輸入超過であり、プラント建設需要の大きな市場となっている。また、外国のメジャーなどとの大型石化合弁案件も数多く計画されているため、TECでは今後も中国市場での積極的な営業活動に取り組んでいく。