千代田化工建設とインドネシア現地法人のPTチヨダ・インターナショナル・インドネシアの企業連合は、インドネシア国営公社プルタミナの子会社であるPTバダカLNGからPTバダカが運転している既設LNG設備の近代化工事を受注した。同プロジェクトは1980年代に建設され、老朽化してきた4系列分(トレーンA〜D)が対象。計装設備、制御システムなどプラントを運転する上で心臓部に当たる部分をハードを含め最新のDCSシステムに近代化する。千代田の役務範囲は設計、機器資材調達、建設で受注金額は100億円強と見られ、完成は2002年9月の予定となっている。 インドネシアの東カリマンタン・ボンタン地区は、既設液化設備8系列(トレーンA〜H、年間総生産量2,100万トン)を持ち、世界最大規模のLNG基地となっている。千代田が今回、受注したトレーンA〜Dはべクテル社が設計・建設したもので、インドネシアが現政権になってから最初の大規模案件。また、国際協力銀行の発足後、海外投資金融ベースのプロジェクト・ファイナンスが適用される初めての商談となる。千代田は既設のトレーンE〜Gの設計・建設を担当したほか、今年に入ってオマーンの世界最大のグラスルーツLNGプラントを完成させている。今回の設備近代化プロジェクト受注は、これらLNGプラントの豊富な建設実績と技術力が高く評価されたとしている。 |