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東京都が建設廃材処理PFIで事業提案を募集
環境PFI研究会など3団体が3月に提出へ



 東京都が建設廃材処理の公的関与のあり方を探るべく、技術提案を募集している。基本的にはPFIを導入して処理を行なうことを念頭に置いており、エンジニアリング振興協会(ENAA)などが構成する新エネルギー・リサイクル等PFI推進協議会、石川島播磨重工業やオストランドなどによる環境PFI研究会、土木産業会の3団体がデザインコンペに呼ばれ、それぞれが技術提案を作成している。3月末迄に技術提案を提出する予定。来年の予算が認められれば、4月からフィジビリティ・スタディを開始、2001年初頭には事業者を公募し、早ければ13年度に事業をスタートさせる考えだ。
 建設廃材は適切に処理すればトン当たり数万円の費用がかかるが、実際には数千円で委託されていることが多く、これが不法投棄につながっている。既に千葉県などは東京都から排出される建設廃材の受け入れを拒否することにしており、今後は適切な処理を行なうことが求められている。しかし、処理費用が都の公共事業費に上乗せされることが予想されるため、より低コストで都が処理に公的関与していく方法を模索している。その方式としては第3セクターなども検討されているが、PFIが最も低コストで処理できる可能性があることから、3団体に対して建設廃材処理のPFIを含めた事業提案の提出を要請したもの。ただし、PFIで実施されるかどうかは今のところ未定。