アジア通貨危機から漸く脱しつつあるアジア地域。日本のプラント・エンジニアリング業界にとってのメイン・マーケットであるアジアの復活は、業界にとって待ちに待っていた喜ばしい知らせである。実際、エチレンプラントは各地でフル稼動状態に入っており、日本以外では増設計画も取り沙汰されるようになっている。国内の高炉も稼動状況は良好であり、またエネルギー分野も今後の需要拡大に対応すべく各地で動き出した。だが、アジアのプロジェクトを概観してみると、危機以前とは異なる動きも見えてくる。明らかにプロジェクトの主役が変ってきたようだ。
|